失敗しない野菜づくり(その1)

マンションのバルコニーでおいしい野菜がつくれたら・・・毎日幸せになれる!と思いませんか?

土の名人と鉄の名人にお願いしてマンションバルコニー専用の菜園プランターを製作してもらいました。

北東向きの日当たりの良くないバルコニーではありますが、苗から育てて約1か月で食べごろに成長してくれました!

 


↑朝日を浴びてかがやくマイ野菜たち!
 


↑植え付け時(1・2春菊、3・4・5水菜、6ルッコラ、7フダンソウ、8サニーレタス、9パセリ、10~12小ねぎ)
 


↑約1か月後(ちょっと細身のひともいますが、青々とぎっしりになりました!)
 


↑キッチンからの眺め(朝からテンション上がるではないですか!)
 

↑たっぷり水やりしても、水や細かい土はこの排水パイプからデッキ下へ直行する匠の技(手前のポタポタは修理済、気にしないでね💛)
 

どっちがいい景色?

お宅の網戸は何色ですか?

ホームセンターでは、大抵はグレーとブラックが店頭に並んでいます。

どっちでもいいような事のようですが、実は大きく違う点もあるのです。

 


↑実験用にグレーとブラック2色とも買ってきました!
 


↑グレーの網を張ってみたところ(モヤがかかった感じでよく見えません)
 


↑ブラックの網を張ってみたところ(網戸がないようにくっきり見えます)
 


↑昔、“はっきりくっきりブラックストライプ”っていうブラウン管テレビのコマーシャルがありました・・・(これわかる人はかなり古いです💦)
 

 

小さなことですが、こういったことも外の景色を暮らしに取り込む工夫なのです。
 

風を取り込む

鉄筋コンクリート構造のマンションは、古い物件でも比較的気密性は保たれやすい造りです。
また、マンションはほとんどの場合隣接住戸が接していて窓が少なく、外壁に面している壁が少ないので同年代の一戸建て木造住宅より室内温度を快適に保ちやすいとも言えます。

最近のマンションでは窓を閉めた状態でもスムーズに換気ができるように吸気口が複数設けられていますが、ヴィンテージ物件では写真のような小窓でその役割を果たしていました。ガラス交換の際に全面 真空ガラス にもできたのですが、留守中でも開けておきやすく灰も入りにくいと思ったので、あえて残すことにしました。

この部屋では、バルコニー側にだけ開けられる窓があって、廊下側で開けられるところは玄関ドアだけでした。

 


↑朝、障子を閉じた状態
 


↑障子を開けたところ(両側に引き込むようになっています)
 


↑全部開けたところ(ヴィンテージマンションに見られる“小窓”)
 


↑半分開けたところ(片方だけ引き込めるようになっています)
 


↑全部閉じたところ(中ほどのT字型の白いパーツでガラスを押さえて外から開けられないつくりになっています)
 


↑おもいきって玄関ドアにロール式網戸を取り付けてみました(風通しばっちり!涼しくなりました!)
 


↑網戸を半分開けたところ(網はやっぱり黒です)
 


↑網戸を全部開けたところ(ドアは足元にストッパーを挟んで止めてあります)
 


↑ドアを閉めた状態(郵便受けの下の四角いところは牛乳瓶受け!まさにヴィンテージです)
 


↑網戸を使わないシーズンはロール網部分をはずして別のところにしまっておけます
 

マンションの廊下側には洗面・脱衣室やトイレが計画させていることも多いのですが、換気扇に頼るだけでは換気量が少なくどうしてもカビが発生しがちになります。窓を開けての自然換気は換気量がとても大きいので、換気したいときにガバッと空気の入れ替えができるようにしておくことで部屋の空気をスッキリ保ちやすくなるのです。
 

真空ガラス

マンションの窓枠は共用部分であり、通常個人の工事では交換することができません。

ガラスについては交換することは可能ですが、管理組合ごとに条件の確認が必要です。

今回は窓枠を変えずに断熱性能をアップするため、“真空ガラス”と呼ばれる薄型ペアガラスに交換しました。
 


↑一定間隔に整然と並ぶこの小さな点が0.2mmの真空層を保持するためのスペーサー(右上の丸いのは空気を抜いた穴の保護キャップ)
 


↑保護キャップ(室外側からみたところ)
 


↑室外側が5mmLo-eガラス+0.2mm真空層+室内側は3mmフロート板ガラス
 


↑こちらは網入りのフロストタイプ
 

真空ガラスの特徴は・・・

◆1枚ガラスの約4倍の断熱性能

◆1枚ガラスに比べて約40%、一般的なペアガラスと比べても約20%のエネルギー削減

◆結露の発生をおさえてクリアな視界確保と室内空気を衛生的に

◆ペアガラスなのに薄型なので今のサッシ枠に収まる

◆2枚のガラスの共鳴がなく遮音効果に優れている

 

・・・すぐれものです。

 

 

理想のカスタムキッチン(収納編)

限られたスペースで如何に収納量と広さを両立させるか。

マンションに限らず、住まいでの大きな課題です。

“3階、男子の部屋”では、大小もロフトスペースをできるだけたくさん取ることにしました。
 


↑L型レイアウトの木のカウンター
 


↑必要なところだけ隠す収納
 


↑正面から見たところ
 


↑ダイニングテーブルの定位置からふり返ってすぐ物が取れます
 


↑反対側もしかり・・・
 


↑上部は大小の棚がぐるっとまわっていて、色々置けます

 

ここでも、自由になる収納。

すべてをつくり込んだりは、決してしません。

使う人が、使いながら、使いやすくしていく。

台所(キッチン)とは、そういう場所である方がよさそうです。

 

室内露天風呂

マンションのお風呂で窓があるケースは稀ですよね。

仮に窓があったとしても換気用なので、小さく暗くその先には何もいいものは見えないことがほとんどです。

お風呂に入るとき、以外とぼんやりと景色や植物を眺められると幸せになります。
 


↑ドーン。 思いきって目いっぱい透明ガラスの窓
 


↑シェードを下したところ
 


↑上だけ開けたり・・・
 


↑下だけ開けたりもできます(あんまりしないか・・・)
 


↑ベッドルームからの感じ(その先の脱衣スペースまで見えてます!)
 


↑同じく、シェードを閉めた様子

 

この大胆なお風呂から、この部屋は『3階、男子の部屋』と名付けられました。

しかし、実は女性にもすごく人気なのです。

 

桜並木を望むキッチン

甲突川沿いには桜がたくさん植えられていて、毎年春になると多くの人でにぎわいます。

この部屋からは、ほどよい角度と距離感で対岸の桜並木を眺めることができます。

どうしても毎日立つキッチンからこの景色を見たい! そう思って考えたのが”3階、男子の部屋”のプランです。

そうです。 すべてはキッチンの立ち位置から始まったのです。
 


↑どうしてもここに立って洗い物をしてもらいたかったのです
 


↑キッチンに立つとこんな景色です
 


↑障子を閉めた感じも悪くないです
 


↑こういう位置関係(AFTER)です
 


↑これではテンション上がるはずがありません(BEFORE)
 


↑こんなのキッチン離れも避けられません(BEFORE)

 

この場所に立つのが楽しみになる。

さあ、何つくろうか。

日常の立ち位置ひとつでも、少しだけ人生豊かになります。

 

光を取り込む

マンションの脱衣室やトイレは多くの場合、窓がなく昼間でも暗がりです。

窓が少ないのは、構造上やむを得ない面もある訳ですが、ある程度はプランニングで解消できます。
 


↑脱衣スペースの窓からは夕方西日が差してきます
 


↑引戸を閉めていてもガラス越しに光がまわるようにしてあります
 


↑一日中照明が必要な感じだった玄関もこの時間帯は明るくなりました
 


↑光は廊下を越えてトイレの中まで広がっていきます
 


↑トイレの中も暗がりにはなりません

 

もちろん、夜になって照明をつけても明かりはガラス越しに広がっていくので、この部屋ではあちこち照明をつける必要がありません。

また、シンケンスタイルのリノベーションではドアは極力避けて、引戸を提案しています。

引戸なら開けておいてもかさばらず、光や風をいきわたらせることができるからです。

 

クリーンな除湿と冷房

装備された放射式冷暖房は

年じゅう快適なすぐれもので、注意していただかないと家から出たくなくなります・・・
 


↑パネルの片側はキッチンとダイニング、もう片側はベッドルームです💛
 


↑じゃんじゃん結露して、どんどん除湿します🎵
 


↑天井のシーリングファンは風量と上下の風向が変えられ、上下の空気の動きをサポート!
 


↑さらにサーキュレーターを組み合せると、いっぱつで部屋中涼しくなります

 

この部屋の工事は暑いさ中でしたが、試運転中は職人さんがだんだんパネル周りに集まってくる現象が発生しました。

不凍液を循環させて空調するしくみなので、スイッチオンからきいてくるまで15分程かかる感じです。

暖房は55℃まで、冷房は7℃まで設定水温を変化させられます。

実際には真夏でも水温を18~20℃にセットすると、ちょうどいい感じに涼しくなります。