マンションの部屋を2階建てに

マンションでの暮らしで不満な点をお尋ねすると、10人中9人以上の方が収納の不満を口にされます。

さらに具体的に困っている点をお尋ねすると、どうも絶対量もさることながら収納の質にも問題があるようです。

日常、ほとんど出し入れしないのにかさばる荷物に押入れやクローゼットを占領されて、慢性的に部屋が散らかって片付かないお宅が多いようです。

そこで、思いきって部屋を二階建てにしてロフトを設けることに。

この部屋はロフトだけで6.5畳ほどあります。天井は低いですが、ひと部屋増えたようなもので普段必要ないものは全部、日常の視野から消えて無くすことに成功しました。


↑玄関に入るとシンプルでカッコいい階段が!


↑階段の奥は書斎コーナー、バルコニー越しの眺望もちらっと望めます💛


↑荷物は、一段低いステージからこのように押し込みます

このお部屋はボイドスラブ工法といって、コンクリートの床スラブに穴をあけて中空にし、部屋の中の天井の出っ張り(小梁)を無くす工法が採用されていました。

そのおかげで、天井が端から端までフラットで大きなロフトを自由につくることができたのです。

お住まいのお部屋のスラブの仕様を確認したい場合は、販売時のパンフレットや竣工図面などで確認することができます。

 

 

マンションのためのアイランドキッチン(収納編)

一般的にはキッチンは殆ど既製品。

でも、限られたスペースであるマンションには通常のシステムキッチンはやや大ぶりですし、ミニキッチンでは小さ過ぎます。

シンケンではこれまでもオリジナルキッチンを主に提案していますが、機能性とデザインを追及するならこれです。

この部屋に暮らす人には明るく、いちばんいい場所に立って洗いものとかしてほしいなと思い、既製品にはないミニマムサイズのアイランドキッチンをつくりました。

 


↑コンロ台横のワゴンはキャスター付きで動かせます
 


↑冷蔵庫のサイズやポジション、家電の配置によって自由に
 

 

 

  • ●正面から見たところ

  • ●横から見たところ

 

 

 


↑収納の内部の棚受けはねじ込み式になっています
 


↑掃き出し窓の上部に小さな棚を設けました(いろいろ小物を置くとかわいいです!)
 

ロフト付きクローゼット

マンションの限られたスペースで広々暮らしながら、十分な収納量を確保したい!
これはみんなの一致する要望です。
この部屋では、玄関土間をいきなり広ーいクローゼットにして、その上には押入れ代わりのロフトスペースを設けました。また、ロールスクリーンとガラス引違い戸で視線と風通しをコントロールできるようになっています。

 


↑ロールスクリーンを下まで下ろしたところ(来客モード)
 


↑ロフト部分の照明オン(大きな行燈のようです)

 

↑玄関の照明オン(通風のためのスリットから光が漏れます)

 

↑ロフト部分のみロールスクリーンを下ろしたところ(普段モード)

 

↑ロールスクリーンを全部上げたところ(荷物の上げ下ろしには踏み台が必要です)

 

↑ロフトの上はこんな感じ(実はここで眠ることもできます)

 

↑ガラス引違い戸が閉まっている状態(来客モード)

 

↑玄関ドア側が開いている状態(靴を履いてから帽子が取れます!)

 

↑窓側が開いている状態(すごく風通しがよくなります!)
空気がよどむと、どうしてもカビの発生などが助長されてしまいます。

この部屋の場合、快適な放射冷暖房で調整された空気を部屋の隅々まで行きわたらせるための工夫でもあります。

 

理想のカスタムキッチン(収納編)

限られたスペースで如何に収納量と広さを両立させるか。

マンションに限らず、住まいでの大きな課題です。

“3階、男子の部屋”では、大小もロフトスペースをできるだけたくさん取ることにしました。
 


↑L型レイアウトの木のカウンター
 


↑必要なところだけ隠す収納
 


↑正面から見たところ
 


↑ダイニングテーブルの定位置からふり返ってすぐ物が取れます
 


↑反対側もしかり・・・
 


↑上部は大小の棚がぐるっとまわっていて、色々置けます

 

ここでも、自由になる収納。

すべてをつくり込んだりは、決してしません。

使う人が、使いながら、使いやすくしていく。

台所(キッチン)とは、そういう場所である方がよさそうです。

 

自由になる3つの収納

マンションでは、ほとんどの住まい手が収納に不満をもっているようです。
絶対量もさることながら、場所・サイズ・使い方が限定されていて、“変化”を前提につくられていないことが一因のようです。
 


↑利用しにくいマンションの壁でも、よりどころになる木の柱を設けておくと自由に収納を広げることができるようになります
 


↑玄関が大きくなってウォークインクローゼットみたいに(一回身に着けても洗濯しない上着・バッグ・帽子・靴などはここに収納します)
 


↑靴を脱いで上がると、すぐにもう一つウォークインクローゼット(一回身に着けたら洗濯する衣類などはこちらです)
 


↑玄関土間のウォークインクローゼットの上にはロフトがつくってあります(普段使わない寝具や長物・大物はここ!)
 

やる気の出るキッチン

毎朝ここに立つ。桜島と甲突川の水面を望み、朝日を浴びる。
やる気スイッチが入るキッチン。
 


↑存分に朝日を楽しむために、シンクも壁も真っ白です
 


↑バルコニーには小さな菜園 全部食べられる植物です
 


↑ちょっと収穫してぱっと食べる(最高の贅沢です)
 

洗面のリノベーション(その2)

洗面の位置は変えていないのですが、物入れを一部ぶち抜いて寝室から通り抜けができるようにしました。
また、ドアをやめて引き戸で仕切るようになったことで、マンション特有のサニタリースペースの空気のこもった感じが解消して気持ちよくなりました。

 

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↑待望の通り抜け機能付きサニタリー収納

 

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↑引き戸をあけたところ:普段は開けたままのオープンな暮らし

 

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↑引き戸を閉めたところ:入浴の時だけ閉めるのですが、上部が空いていてこもらない感じがGOOD!

 

イメージをかたちにする

リノベーションでは、色々なものを新しくつくる前に一旦何もない状態にすることが多い訳ですが、何もなくなると現場では基準となるものもなくなってとてもイメージしにくくなります。 そこで、頼りになるのが図面やスケッチです。
 

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↑ スケッチは、実際には壁などがあったりして同時に見ることのできない全体観をつかむことができるのです
 

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↑ 検討を重ねて、実際に出来上がった様子です
 

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↑ このような落書きのような絵でも、寸法を入れることで設計図となるのです
 

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↑ 発想が見事にに現実のものになりました! ワクワクします!
 

超便利!すき間収納術(その1)

格子天井の裏にちょっとだけできた空間。
もちろん収納として活用できます。
過去の年賀状や書類、普段あまり使わないモノはここへ。
格子をカットして取り外せるようにしているので、大きな箱の出し入れもラクラク。
予想以上に活用しています。
 

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↑何の変哲もない格子天井(変哲あるか・・・)
 

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↑おもむろに格子を開けて箱を上げだす私
 

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↑そう、この格子はおおいに変哲があるのです
 

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↑そうです。一部が取り外し式になっています
 

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↑閉めてしまうと、意外と箱は見えなくなります💛
 

マルチタスク金物

自由になる家、もっと。
収納の使い方は、暮らし始めてからどんどん変わっていきます。
しまいたいものそのものや、出し入れする頻度など、引っ越したとたんに前提が違ってくるものです。
PLAYWALLは、そういった収納の性質に合わせて自由にアレンジできる収納の在り方にそった壁収納の提案です。
今回、新たに一種類でなるべく色々な使い方ができる万能金物をつくりました。

 

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↑パイプをのせて洋服かけに

 

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↑棚板とハンガーパイプを同時使用可です

 

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↑縦方向にも掛けられます

 

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↑見た目かさばらない“網棚風”にも

 

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↑衣装ケースなど箱ものを浮かせて置けます