鉄筋コンクリート構造のマンションは、古い物件でも比較的気密性は保たれやすい造りです。
また、マンションはほとんどの場合隣接住戸が接していて窓が少なく、外壁に面している壁が少ないので同年代の一戸建て木造住宅より室内温度を快適に保ちやすいとも言えます。
最近のマンションでは窓を閉めた状態でもスムーズに換気ができるように吸気口が複数設けられていますが、ヴィンテージ物件では写真のような小窓でその役割を果たしていました。ガラス交換の際に全面 真空ガラス にもできたのですが、留守中でも開けておきやすく灰も入りにくいと思ったので、あえて残すことにしました。
この部屋では、バルコニー側にだけ開けられる窓があって、廊下側で開けられるところは玄関ドアだけでした。
↑朝、障子を閉じた状態
↑障子を開けたところ(両側に引き込むようになっています)
↑全部開けたところ(ヴィンテージマンションに見られる“小窓”)
↑半分開けたところ(片方だけ引き込めるようになっています)
↑全部閉じたところ(中ほどのT字型の白いパーツでガラスを押さえて外から開けられないつくりになっています)
↑おもいきって玄関ドアにロール式網戸を取り付けてみました(風通しばっちり!涼しくなりました!)
↑網戸を半分開けたところ(網はやっぱり黒です)
↑網戸を全部開けたところ(ドアは足元にストッパーを挟んで止めてあります)
↑ドアを閉めた状態(郵便受けの下の四角いところは牛乳瓶受け!まさにヴィンテージです)
↑網戸を使わないシーズンはロール網部分をはずして別のところにしまっておけます
マンションの廊下側には洗面・脱衣室やトイレが計画させていることも多いのですが、換気扇に頼るだけでは換気量が少なくどうしてもカビが発生しがちになります。窓を開けての自然換気は換気量がとても大きいので、換気したいときにガバッと空気の入れ替えができるようにしておくことで部屋の空気をスッキリ保ちやすくなるのです。