プロの色あわせ(和紙編)

私たちはビニールクロスを使わないので、時々和紙を壁仕上げに用いることがあります。 和紙は、日に当たると色がさめてくるので、見本帳の色からさめた色合いをイメージしてえらばないといけません。(古いふすまなどの色がよいと言われても、往々にして同じ色のサンプルは見つかりません)
 

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↑パースでの色の検討段階です
 

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↑ダイニングテーブルのバックは2165番の紙にすることにしました
 

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↑実際に仕上がった状態
 

光のあたり方、素材の色むら感や置くものの色などで違った雰囲気に見えたりします。 色は奥が深く、難しいですが組み合せひとつで気分が変わりとても楽しいものです。

 

壁の中はどうなっている?

鉄筋コンクリートの躯体(床・壁・天井)は設計図のように水平・垂直にできてそうなイメージがありますが、実は多くの場合そうでもありません。
 

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↑床近くは下地の合板が壁にくっついています
 

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↑腰ぐらいの高さまでくると、10ミリほど空いてきました(下地の合板は垂直です)
 

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↑天井近くになってくると、壁とのすき間は13ミリほどに・・・(下地の合板は垂直で、壁が倒れているのです!)
 

全面躯体を隠して仕上げを施すのが常になっているので、躯体寸法にはかなりの誤差が許されています。

意外と、こういう微妙にまっすぐしていないところをまっすぐにするのに大工さんの技術・手間が必要になるのがリノベーション工事の難しさでもあります。

床の下はどうなっている?

年代の古い一部のマンションを除き、床下にはクリアランスがとってあることが殆どですが、給排水や電気配線などは新築時のプランに最適化されているため新たなプランでの利用には色々と問題が発生することがあります。 既存のルートは廃止して新設する方が合理的に施工できる場合もありますが、どうしても解体後の判断になってしまいます。
 

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●床下には、給排水配管や電気配線が走っていて、現状プランにおいて排水こう配がギリギリとれる高さになっている場合が多いです
 

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●電気配線も何本も集まってくると、太くかさばるので狭いスペース内での施工が大変です
 

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●どれがどこへ行く線か?解読しながら新しい配線計画に移行していきます
 

キッチンのリノベーション(その1)

我が家のキッチンリノベーションは、既存の部材を極力生かしてデザイン性と収納量を向上させる作戦で進めました。 とはいえ実際には一旦解体して現場から搬出して工場で“改造手術”を施して帰って来るという流れでした。
 

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↑BEFORE:対面式カウンターつきのI型スタイル
 

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↑改造手術中:既存のキャビネットに一部ボックスを“増築”
 

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↑AFTER:キャビネットはそのままにビッグアイランドスタイルに!(左奥からぐるっと回れる動線を確保!)
 

洗面のリノベーション(その1)

洗面は、きれいでしたし予算の関係もあって扉の面材を取り替えただけにしました。
しかし、出来上がってみれば意外とイメージが激変!
面材だけでも別物になり、床材が無垢の杉になったことでサニタリースペースの雰囲気がぜんぜん違うのです。
 

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↑BEFORE:ブルーのモダン系コーディネート
 

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↑AFTER:木目を生かしたナチュラルトーンに(違う部屋のようでしょ?)
 

窓際族の暮らし

今回購入したマンションには低くて奥行の大きい出窓がついていました。

リノベーションプランではこの出窓のつるつるの天板を厚みのある杉板に交換、背もたれをつけてベンチとしても使えるようにしました。
ここから眺める鉢植えのグリーンとその向こうの景色は、ここに座ってみないと気付かないものでした。
陽あたりよし。眺めよし。風にあたってたそがれる。
わたしの最高の居場所。

 

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↑昼間は日差したっぷり 洗った食器はここで天日干し
 

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↑夜はこんな感じになります
 

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↑夜景とお酒に癒される ちなみに私はぜんぜん呑めません(笑)
 

超便利!すき間収納術(その1)

格子天井の裏にちょっとだけできた空間。
もちろん収納として活用できます。
過去の年賀状や書類、普段あまり使わないモノはここへ。
格子をカットして取り外せるようにしているので、大きな箱の出し入れもラクラク。
予想以上に活用しています。
 

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↑何の変哲もない格子天井(変哲あるか・・・)
 

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↑おもむろに格子を開けて箱を上げだす私
 

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↑そう、この格子はおおいに変哲があるのです
 

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↑そうです。一部が取り外し式になっています
 

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↑閉めてしまうと、意外と箱は見えなくなります💛
 

マンションにもウッドデッキを!

シンケンの家には必ずと言っていいほどあるウッドデッキ。
庭がないマンションではそれはかなわぬ夢と、あきらめていたけど。。。
バルコニーに杉板を敷き詰めるとウッドデッキに変身!
お部屋の中と外がつながり、なかなかいい感じに!
端っこは、植物の手入れをしやすいようにグレーチング仕様にしました。
毎日の水やりもストレスなしです。

 

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↑すっかり植物の水やりが日課になりました

 

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↑普段の定位置ポジション

 

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↑水やりのときのポジション(デッキが濡れません)

 

魅惑の障子

シンケンスタイルといえば窓の外にいいものが見える住まい。
マンションリノベーションでは窓は位置も大きさも変えることはできませんが、あきらめてはいません。
上げ下げ障子をつけることで、季節や時間によって窓の外の切りとり方を調整できるようにしました。
これがマンションらしからぬ景色が楽しめるのです。

 

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↑障子を全部閉めたところ
 

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↑上の部分だけ開けたところ(空だけが切りとられます)
 

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↑下の部分も開けたところ(床が続いて見えます)
 

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↑左右に全部開きます
 

マルチタスク金物

自由になる家、もっと。
収納の使い方は、暮らし始めてからどんどん変わっていきます。
しまいたいものそのものや、出し入れする頻度など、引っ越したとたんに前提が違ってくるものです。
PLAYWALLは、そういった収納の性質に合わせて自由にアレンジできる収納の在り方にそった壁収納の提案です。
今回、新たに一種類でなるべく色々な使い方ができる万能金物をつくりました。

 

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↑パイプをのせて洋服かけに

 

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↑棚板とハンガーパイプを同時使用可です

 

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↑縦方向にも掛けられます

 

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↑見た目かさばらない“網棚風”にも

 

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↑衣装ケースなど箱ものを浮かせて置けます