桜並木を望むキッチン

甲突川沿いには桜がたくさん植えられていて、毎年春になると多くの人でにぎわいます。

この部屋からは、ほどよい角度と距離感で対岸の桜並木を眺めることができます。

どうしても毎日立つキッチンからこの景色を見たい! そう思って考えたのが”3階、男子の部屋”のプランです。

そうです。 すべてはキッチンの立ち位置から始まったのです。
 


↑どうしてもここに立って洗い物をしてもらいたかったのです
 


↑キッチンに立つとこんな景色です
 


↑障子を閉めた感じも悪くないです
 


↑こういう位置関係(AFTER)です
 


↑これではテンション上がるはずがありません(BEFORE)
 


↑こんなのキッチン離れも避けられません(BEFORE)

 

この場所に立つのが楽しみになる。

さあ、何つくろうか。

日常の立ち位置ひとつでも、少しだけ人生豊かになります。

 

光を取り込む

マンションの脱衣室やトイレは多くの場合、窓がなく昼間でも暗がりです。

窓が少ないのは、構造上やむを得ない面もある訳ですが、ある程度はプランニングで解消できます。
 


↑脱衣スペースの窓からは夕方西日が差してきます
 


↑引戸を閉めていてもガラス越しに光がまわるようにしてあります
 


↑一日中照明が必要な感じだった玄関もこの時間帯は明るくなりました
 


↑光は廊下を越えてトイレの中まで広がっていきます
 


↑トイレの中も暗がりにはなりません

 

もちろん、夜になって照明をつけても明かりはガラス越しに広がっていくので、この部屋ではあちこち照明をつける必要がありません。

また、シンケンスタイルのリノベーションではドアは極力避けて、引戸を提案しています。

引戸なら開けておいてもかさばらず、光や風をいきわたらせることができるからです。

 

クリーンな除湿と冷房

装備された放射式冷暖房は

年じゅう快適なすぐれもので、注意していただかないと家から出たくなくなります・・・
 


↑パネルの片側はキッチンとダイニング、もう片側はベッドルームです💛
 


↑じゃんじゃん結露して、どんどん除湿します🎵
 


↑天井のシーリングファンは風量と上下の風向が変えられ、上下の空気の動きをサポート!
 


↑さらにサーキュレーターを組み合せると、いっぱつで部屋中涼しくなります

 

この部屋の工事は暑いさ中でしたが、試運転中は職人さんがだんだんパネル周りに集まってくる現象が発生しました。

不凍液を循環させて空調するしくみなので、スイッチオンからきいてくるまで15分程かかる感じです。

暖房は55℃まで、冷房は7℃まで設定水温を変化させられます。

実際には真夏でも水温を18~20℃にセットすると、ちょうどいい感じに涼しくなります。

 

年じゅう居心地プレミアム

エアコンなしで年じゅう快適に暮らしたい。暑すぎず、寒すぎず、自然な湿度で過ごしたい。
実はマンションでも可能なのです。
 


↑放射冷暖房パネルの傍らの快適エリアで食事をしたり、くつろいだり
 


↑そして、反対側の快適エリアで休むようなレイアウトに
 


↑放射冷暖房パネルはスリット状になっていて適度に光を通し、適度に視線を遮ります

 

放射冷暖房は、室温をそれほど上げたり下げたりしないでも快適さが得られる空調です。

夏は、パネル全体に水蒸気を結露させてしっかり除湿できます。

音も風もなく、清潔な点もとても魅力です。

 

気持ちのいい素材

自然素材の床は、表情にばらつきがあります。これは個性ともいえることで、原産地や樹種など種類によっても違った気持ちよさを持っています。直接触れたときに人にやさしいのもよく知られた特徴です。
 


↑1m×2mの大きな床パネル(12mmの杉材を交互に3枚重ね) つなぎ目が少なくなめらかでフラットな足触りが特徴 植物性のオイル仕上げをすると撥水性がありお掃除も楽です
 


↑バルコニーのデッキ材に使用しているアイアンウッド 硬くて重く少し加工はしにくいですが丈夫で長持ち 独特の色のばらつきも素敵です
 


↑玄関土間に使用している15mmの厚みの杉板 こちらは濃い茶色に着色してあり、木目が際立ってきれいです
 

外を取り込む工夫

マンションのバルコニーは共用部分で外ですが、多くの物件ではあまり生かされていませんよね。部屋の中から楽しめる空間にすることで、少し広くなって得した気分になれます。
 


↑いつもバルコニーと繋がっていると、キッチンが広がったようになります
 


↑シンクに向かって立つと、こんな景色です(お天気や風向きもすぐわかります)
 


↑夜景も綺麗です💛
 

やる気の出るキッチン

毎朝ここに立つ。桜島と甲突川の水面を望み、朝日を浴びる。
やる気スイッチが入るキッチン。
 


↑存分に朝日を楽しむために、シンクも壁も真っ白です
 


↑バルコニーには小さな菜園 全部食べられる植物です
 


↑ちょっと収穫してぱっと食べる(最高の贅沢です)
 

キッチンのリノベーション(その2)

Q1 吊戸棚って使ってますか?
多くの奥様は「あんまり・・・」とか「普段使わないモノ入れてます」といったお答えです。ほとんどのご家庭で吊戸棚って高すぎて使いにくいからですね。きっと。

Q2 吊戸棚の中に何がはいっていますか?
この質問では、「うーん・・・?」とか「なんだっけ?」「わかりましぇーん」といったお答えが多くきかれます。
ぱっと、中身を答えられる方は間違いなく少数派。

ということで、わが家でも・・・
 

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↑BEFORE:そう、吊戸棚は高すぎてあまり出し入れしないですよね。
 

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↑AFTER:思い切って吊戸棚はなくしてしまいました!
 

Q3 収納スペースは十分確保されていますか?
多くの奥様は「足りない!」とか「もっと欲しい!」とのお答えをされます。ご不便であることは「!」でうかがい知れます。

Q4 ご家族は食事の準備や片付けのお手伝いをいつもしてくださいますか?
「たまに・・・」とか「ぜんぜん!」とかお答えは分かれるのですが、「家族自身はその気はあるけれどもかえって邪魔になってしまって・・・」とのご意見もよくいただきます。この質問は核心にせまるもので、キッチンの物理的な問題を映しています。

迎え合わせの低い位置にたっぷり収納スペースが取れ、ぐるっと回れるアイランド型キッチンはこういった事情を解消してくれます。
 

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↑キッチン収納増築部分:扉を閉めたところ(足元の白い部分が元のサイズです)
 

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↑キッチン収納増築部分:扉を開けたところ(広すぎて未だ入れるものがありません・・・汗)
 

洗面のリノベーション(その2)

洗面の位置は変えていないのですが、物入れを一部ぶち抜いて寝室から通り抜けができるようにしました。
また、ドアをやめて引き戸で仕切るようになったことで、マンション特有のサニタリースペースの空気のこもった感じが解消して気持ちよくなりました。

 

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↑待望の通り抜け機能付きサニタリー収納

 

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↑引き戸をあけたところ:普段は開けたままのオープンな暮らし

 

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↑引き戸を閉めたところ:入浴の時だけ閉めるのですが、上部が空いていてこもらない感じがGOOD!

 

キッチンのリノベーション(その1)

我が家のキッチンリノベーションは、既存の部材を極力生かしてデザイン性と収納量を向上させる作戦で進めました。 とはいえ実際には一旦解体して現場から搬出して工場で“改造手術”を施して帰って来るという流れでした。
 

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↑BEFORE:対面式カウンターつきのI型スタイル
 

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↑改造手術中:既存のキャビネットに一部ボックスを“増築”
 

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↑AFTER:キャビネットはそのままにビッグアイランドスタイルに!(左奥からぐるっと回れる動線を確保!)